EdgeでAI推論を実行

22 Apr 2020

OFFICIAL RELEASE

ASUS Tinker Edge Tは、AIアプリケーションを駆動するために特別に設計された小型で強力なシングルボードコンピューター(SBC)です。機械学習(ML)アクセラレーターであるGoogle Edge TPUを搭載し、優れた処理効率、低消費電力を実現し、接続されたデバイスやインテリジェントアプリケーションの構築を容易にします。

Tinker Edge Tはニューラルネットワーキング用にも最適化されており、クラウドからローカルデバイスで人工知能が使えるようになるので、どんな野心的なAIプロジェクトにも最適です。TPUはTensorFlow Liteモデル用にも最適化されているため、一般的なMLモデルを簡単にコンパイルして実行できます。AIメーカーの詳細を知りたい方は、続けてお読みください。

AIメーカーを全面的にサポート

Tinker Edge Tを中心にAIプロジェクトを構築するときは、ASUSとより幅広いTinker Edge Tのユーザーコミュニティの両方から強力なサポートを得ましょう。

もちろん、ASUSは世界クラスのハードウェアとソフトウェアのサポートを提供していますが、皆様が実際に関心を示すことでAIの視野も広がっていくのです。活気に満ちた専用のTinker EdgeフォーラムやWikiは言うまでもなく、GitHubでもTinker Edge Tのディスカッションが頻繁に行われています。

管理されたリソースとオーガニックリソースの組み合わせにより、メーカーは既製のオペレーティングシステムとソフトウェアの画像を活用できるようになります。たとえば、ASUS Tinker Boardフォーラム(https://tinkerboarding.co.uk/forum)には、2つのカメラによるAI推論を遅延なく最大150 fpsで可能にするオブジェクト検出アプリケーションがあり、Tinker Edge Tの印象的なパフォーマンスを際立たせます。このアプリケーションは、人やペットから電子レンジ、自動車まで、何十種類もの日常的なものを確実に識別することができます。

すぐに使える高度なAIアプリケーション

Tinker Edge Tの可能性はあなたの想像力と同じくらい無限であるか、あなたの組織の野望と同じくらい可能性を秘めています。MLを活用したインテリジェンスをAI対応のロボット、スマートな会議室、さらにはスマートな自動販売機など、さまざまなアプリケーションにご利用いただけます。

たとえば、お店の前に未来的な自動販売機があるとしましょう。その前に立つと、統合型ディスプレイがまるであなたの視線に反応しているように、すぐさま自分の好みに合ったコマーシャルを表示します。

これはまさに、Tinker Edge Tによって駆動されたAI推論の力が発揮される場なのです。目の前に立つお客様の性別と年齢を検出することにより自動販売機がトリガーされ、その人に合った広告のみを表示することで、通常は受動的な購入をインタラクティブな体験に変えるのです。

また、Tinker Edge Tには幅広いポートと接続も装備されており、これらは色々な方法で悪用される可能性があります。その例として、カードで商品を購入したり、タッチスクリーンディスプレイからオンラインで注文を作成したりできます。しかしビジネスの観点から見れば、そのようなスマート自動販売機によって収集されたデータを分析し、在庫を監視しながら補充のタイミングを管理することができるのです。

手のひらに収まるAI推論

AI推論は強力な技術であり、現代の世界ではどこでも使用されることになるでしょう。病院での病気の診断から工場の生産ラインの欠陥の検出、サンゴ礁の劣化の監視、宇宙からの天気予報の計算まで、小さなボード1つで駆動されるTinker Edge Tは、あらゆるAI推論のソリューションの作成に役立ちます。