MyPlayerとDenonがASUS Tinker Boardを利用して直感的なサウンドバーのウォールを作成
大手オーディオメーカーのDenonは、店舗で人気のあるサウンドバーのラインアップを消費者に認知してもらうために、説得力のある店頭デモンストレーションを作る必要があると考えました。そこで目を向けたのがPOS(購買時点)ソリューションの主要なプラットフォームであるMyPlayerです。ASUS Tinker Boardシングルボードコンピューター(SBC)を利用したMyPlayerは、異なるインタラクティブなデモンストレーション用ハードウェアの原動力となっています。
問題
昨今の店舗には競合する製品が溢れるほどあります。そのため、消費者の注目を集めたいメーカーは、シンプルかつ訴求力のある店頭デモンストレーションを提供する方法を見つけなければなりません。人の注意を引けるのは短時間なので、一瞬で関心を引きつけて販売につなげる必要があります。
店内でサウンドバーを展示するという目的を達する中でDenonが直面したのがこの課題でした。その解決策はシンプルでスマート、そしてフレキシブルでなければなりません。消費者は製品の音質を聞いて比較し、選択したいと思っています。これができる状ようにするデモンストレーションシステムは高品質のオーディオを迅速かつ確実に配信し、次のお客様のためにリセットして再びデモンストレーションを届ける必要がありました。
解決策
MyPlayerは、Denonと協力してエンドツーエンドのソリューションを作成しようとしました。このプロセスは、ディスプレイの設計・製造からディスプレイに電力を供給するためのユーザーフレンドリーなインターフェースとハードウェアの作成にまで及びました。その結果生まれた MySoundbar+ は小さいながらも強力で、Denon Soundbar Wallの設置 で複数のDenon製品を展示できる店頭デモンストレーションのシステムです。
MySoundbar+のディスプレイユニットはDenonのサウンドバーを他の製品よりも高く展示し、 MyLight (スマートLED)は視覚的にもアピールしながら製品を簡単に識別できるようにします。関心を示したお客様が統合型タッチスクリーンを使ってMySoundbar+と対話すると、選択されたサウンドバーとサブウーファーの組み合わせが点灯してオーディオのデモンストレーションが提供されます。
MySoundbar+の中心となるのは、ASUSの低コストで高性能なシングルボードコンピューターである Tinker Board です。その小さなサイズ、パワフルな性能、用途の広い性質はMyPlayerのプロジェクトに最適です。MyPlayerの広報担当者は次のように述べています。「ASUS Tinker BoardはDenon Soundbar Wallに最適な選択肢であることが証明されました。小さくて柔軟性があるだけでなく価格も手頃なのでこのようなプロジェクトに理想的です。」
結果
8週間の開発プログラムに続いて、MySoundbar+はDenon Soundbar Wallの設置という形で主要店舗の165店に展開されました。その結果は大成功と考えられ、すでに 購買時点広告協会(POPAI)英国・アイルランド賞2020 にノミネートされています。これらの魅力的なディスプレイは通りすがりの買い物客の目を引き、Denonのサウンドバーを映画から音楽など人気のコンテンツを聴きながら簡単に比較できるようにします。その中で、小型ながら強力なASUS Tinker Boardが縁の下の力持ちの役割を務めているのです。
詳細はwww.myplayer.io をご覧ください。